William Etty

ウィリアム・エティは1787年3月10日にヨークで生まれ、1849年11月13日に同市で没した。 イギリス出身のロマン派画家の一人で、特に裸婦の描写で知られるようになった。

アプレイウスの『メタモルフォーゼ』は、キューピッドとプシュケの物語が中心。第4巻の終わりから第5巻全体、そして第6巻の大部分にわたって描かれている。この物語はアプレイウスによる創作であり、ギリシアの『メタモルフォーゼ』のモデルには含まれていない。この物語は、強盗にさらわれた少女シャリテの運命の物語に組み込まれている。

チャリテは、強盗団の老家政婦から、愛の神キューピッドと、「魂」を意味する王の娘プシュケの話を聞かされる。プシュケは王の3人の娘の中で一番若く美しい。美と愛の女神ヴィーナスはプシュケに嫉妬し、息子のキューピッドにプシュケを悪い男に惚れさせるよう命じる。プシュケは恐ろしい悪魔と結婚するために人里離れた山の上に送られるが、キューピッドが彼女を救い出し、おとぎ話のような城に連れて行く。

プシュケは孤独を感じ、夜、姉たちに会い、キューピッドの本当の姿を確かめるよう説得される。そこで彼女はキューピッドの美しさに気づくが、熱い油が一滴落ちてきて、キューピッドは彼女のもとを去ってしまう。ヴィーナスは息子を取り戻すため、プシュケに命がけの仕事をさせる。プシュケは最後の仕事に失敗しそうになり、死のような眠りの入った箱を開け、その中に落ちてしまう。

キューピッドは彼女を救い出し、プシュケと結婚する許可をジュピターに求める。ジュピターは彼女を不死にし、二人は結ばれる。プシュケはヴォルプタス（欲望）という名の娘を産む。このおとぎ話は、愛と嫉妬と試練が、最終的に幸せな結婚へと導くことを物語っている。